国際ロータリー第2580地区 東京武蔵野中央ロータリークラブ 今週の卓話

「米国・英国留学の報告」(2014/11/27)

「米国・英国留学の報告」(2014/11/27)
ロータリー財団学友 谷川 喜祥さん
(紹介 地区財団委員 守重 勝弘さん/ 北 滋会員





このたび、2010年度~2012年度のロータリー財団の奨学生として、米国コロンビア大学と英国ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの修士課程に留学する貴重な機会をいただき、厚く御礼申し上げます。多くの場で教育の在り方について議論が行われる中、欧米、とりわけアメリカの高等教育システムと、海外で活躍されている方々に共通して感じられたことを中心に私見申し述べ、留学報告に代えさせていただきます。
 大学といっても様々な個性・特徴があることは論を待ちませんが、いわゆるトップスクールに代表されるようなアメリカの高等教育システムは、大学の事業モデルの一つの完成形と言えます。その基本には、学生にとって大学院留学が有益な投資先と評価されること、そして、大学さらには研究者・教員も競争化にあることの2点にあります。少なからぬ学生は高額な授業料を自己調達して大学院に入学するため、金銭的なプレッシャーを受けており、大学に対し自己投資に見合う成果を求めます。他方、大学は、成績に応じた奨学金の支給やティーチング・アシスタント等の採用を通じて学業に対するインセンティブを付与します。また、大学側は、ライバル校と厳しい競争下にあり、授業料に見合うよう教育や研究の質の向上に余念がありません。研究者や教員も企業や学生から厳しく評価され、社会の要請に応える研究や教育に対する熱意は極めて高いものがあります。研究面のみならず教育面においても、学生、研究者、教員に対して適切なインセンティブを付与するビジネスモデルが、アメリカの高等教育の強みであると肌身を持って感じました。
 また、日本と異なる価値観、慣習をもった諸外国の方々と、政治・経済・文化、様々な分野について議論が行なったり、共同で課題に取り組む機会が少なからずありました。その際、求められることは、自身の拠り所となる社会等を踏まえた確固たるアイデンティティを示し、それが、人によって多様であることを認めること、そして、競争を常に意識しつつ、共通の目標に向かって協力を模索することでした。海外において活躍されている方々は、自身の高いスキルはもとより、こうした一見相反する概念を同時に追求することを日常的に行っているように感じました。
 現在は、民間組織において、行政改革・規制改革、産業競争力強化、震災復興等に携わっておりますが、留学で得られたことを活かし、日本さらには国際社会の持続的な発展に向けて、微力ながら尽くしたいと考えております。重ねて、奨学生として留学する機会を頂戴し、ご指導賜りました皆様に厚く御礼申し上げます。

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