国際ロータリー第2580地区 東京武蔵野中央ロータリークラブ 今週の卓話

「浅草中屋のビジネスモデルとは?」(2017/8/31)

「浅草中屋のビジネスモデルとは?」(2017/8/31)
東京浅草RC 中川雅雄さん(紹介 髙橋榮治会長)


浅草中屋 中川株式会社の中川です。所属は東京浅草ロータリークラブです。昨年度は上山パストガバナーの元、地区職業奉仕委員長を、また、一昨年年度は、髙野地区大会実行委員長、髙橋地区大会幹事の元、地区大会で職業奉仕セミナーのパネラーをさせて頂きました。私にとって非常にご縁があるクラブで卓話の機会を頂きました。ありがたく思う反面、非常に緊張しております。
また、一昨年年度の地区大会報告書の職業奉仕セミナーのページがロータリー文庫の永久保存に指定され電子化されました事は非常に光栄な事と思います。私にとって2012-13年度地区職業奉仕委員会年次報告書に続き2度目の永久保存指定になりました。
さて、当社は1910年(明治43年)5月に東京市本所區吾妻橋に総合衣料小売業として祖父が創業いたしました。その後、関東大震災、東京大空襲をへて、浅草に営業の地を移し、祭用品専門店として現在に至っております。
皆さまも、4年1回、弊社を見る機会があると存じます。年末の国民的行事とも言える『紅白歌合戦』の後に放送される『ゆく年くる年』で、浅草寺や五重塔を背景にアナウンサーの喋るシーンがございます。これは、弊社の屋上を仮設スタジオにしています。このように、祭用品店にとって、最高のロケーションにあると言っても過言ではありません。
終戦後、女性の社会進出と共に祭への女性の参加形態の変化に対応しつつ、先代(父)が日本で初めての祭用品専門店に業態変更をいたしました。この商材をいかに際物(スポット商品)から通年商品に変える挑戦が今でも続いております。
弊社のビジネスモデルは大きく分けて4つを柱にしております。最初は祭り用品を通年商品に変える。東京のお祭りは5、6、9月の3ヶ月。しかも、毎年開催される祭も数えるほどしかありません。そのため、先代は日本全国に点在する百貨店に目を付け、年間50ヶ所の催事に出店致しました。この事により3月縲怩P0月まで8ヶ月に販売期間を伸ばす事が出来ました。
2つ目と3つ目は、小売業からアパレル業(製造販売)への業態変更です。実際、祭用品を全国に広めていく内に、模倣する業者が多くなりました。とくに、5月の浜松の『凧揚げ』では、普段は文房具を営んでいる店まで、祭期間中に祭用品の販売を始めました。それに対応して弊社は、仕入れ品を縮小し、自社のオリジナル商品を製造販売するSPA方式を導入いたしました。これは、私の前職でありますマガジンハウスの編集部時代に見ていたファッションメーカーのやり方でした。布地(原反)、裁断、縫製を各協力工場に任せて行い、商品を自社ブランドとして販売する方法です。最初は業界では商慣習を破る異端児と見られていましたが、事業規模が大きくなるに連れて業界に受入れられ、現在では祭用品のナンバーワン企業として認知されました。
最後は、ICT技術の活用です。この事が同業他社に追随を許さない大きな要素となっております。すべての業務プロセスにITを導入し生産性の効率化を図っております。
その結果、2度の経済産業省『中小企業白書』で、事例紹介企業に選ばれる栄誉に浴しております。
 弊社は100年企業として老舗の側面を持っており、弊社の家訓をご紹介いたします。最初は『商い飽きない』、2つ目は『お客様の顔が見える商い』という言葉です。これは先々代(祖父)から受け継いだ社訓ですが、端的に言うとどんなお客様にも区別なしにサービスすると言うことであると思います。とくに、2つ目は、インターネットが普及した現代において、示唆に富んだものと思っております。最後の『日本伝統文化の継承』は、先代の業態変更した際に提唱いたしました。単に物を売るのではなく、日本古来の祭文化を支える伝統工芸をいかに継承していくか、という問題提起でした。産業構造の空洞化目の当たりにすると、先代の先見性には驚きました。      それに加えて裏の家訓があります。『数字の強い経営者たれ』という言葉です。これは先代から家を継ぐ時に言われたものです。人間には健康診断や体調が悪い時に病院に行き診察や検査を受けます。法人の健康診断に当たるのが、決算時の貸借対照表と損益計算書なのです。診断や検査結果を元に病状を推理し、治療方法をいたしますが、経営者も同じような作業を行います。自分の会社の健康状態はどうなのか?急性的や慢性的病巣があるかないかを決算書の数字を見ながら判断いたします。ただ、対処(治療)方法が無限にあり、ベストな再建プロセス(特効薬)がないのが現状です。上手く行けば、やり手の経営者とか再建の神様と成るのだと思っております。
 最後に弊社が最近、積極的に取り組んでいる事業についてお話致します。『中屋ファクトリー』というオーダーメードのシミュレーション・システムです。自分の名前や家紋を提灯、木札、名前シールに出来上り見本を表示し、ネットから注文できる方法です。これはネットビジネスにおいて革命的な注文方法で、各業界から注目されております。数年程前にロンドンのPCフェアにてベータ版を発表。汎用性や多様性を持つ正式版を一昨年、リリース致しました。

是非とも浅草にお立ち寄り際には、本店にお立ち寄り下さるようお願い致します。本日はありがとうございました。

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