国際ロータリー第2580地区 東京武蔵野中央ロータリークラブ 今週の卓話

「井の頭恩賜公園’かいぼり’の取り組み」(2014/04/17)

「井の頭恩賜公園’かいぼり’の取組み」
東京都西部公園緑地事務所副所長 山縣 正彦さん



東京武蔵野中央ロータリークラブの皆様におかれましては、日頃より都の公園緑地、緑化行政に多大なご支援ご協力を賜り、誠に有難うございます。とりわけ井の頭100年実行委員会での活動にあたりましては、特段のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。昨年10月、井の頭恩賜公園野外ステージそばにご寄贈いただきました時計塔も銀色に輝き続けています。
この度、武蔵野中央ロータリークラブの卓話会にてお話をさせていただく機会を頂戴し、大変光栄に存じます。そこで本年1月から実施した、井の頭池のかいぼりについてお話したいと思います。
大正6年5月に開園した井の頭恩賜公園は、平成29年度に開園100周年を迎えます。その記念すべき年に向けて、井の頭池の水をきれいにしようという取組を地域とともに進めてきました。これは、貴クラブも参画いただいています、井の頭100年実行委員会の活動の大きな柱の一つにもなっているものです。
これまでにコイや水鳥などへの餌やりの自粛や浄化装置の設置、地下水涵養に資する浸透ますの設置などを行ってきましたが、今回、更なる効果の発現を目指し、地域と共に井の頭池の「かいぼり」が計画されました。「かいぼり」とは、ため池の管理作業の一つで、農作業が終わる冬にため池から水を抜き、池底を干して清掃、堤防や水路の点検修理を行うことです。現在では、池の水質改善や外来生物の駆除を目的とした「かいぼり」が行われています。
井の頭池は、かつては日量1万トン以上の湧き水がありました。昭和30年代中頃より周辺の都市化に伴い湧水量が減少し、現在は8本の井戸から日量約4000トンの水をくみ上げて水位を維持しています。水質の悪化とともに、持ち込まれた外来魚類等の繁殖が進み生き物の種類も偏り、水中には水草もなく生態的にとてもバランスの悪い姿になってしまっていました。
多くの関係機関との調整、ボランティア募集等を経て、1月18日から本格排水を開始し、25日(土)、26日(日)にはボランティア、地元団体、かいぼりの経験豊富な団体の協力を得て魚類等捕獲イベントを開催しました。捕獲した魚類は、2月24日の再湛水開始までに約18000匹に及び、そのうち約77%がブルーギル、ブラックバスをはじめとする外来種等でした。井の頭池の魚類相は駆除の対象魚が多数を占めていることが如実に示されたわけです。なお、駆除対象となった魚類は肥飼料に加工してもらい、保護していた魚類は、池に水を戻した後に再放流したところです。
今回は、池底の泥土を搬出せずに、一定期間日干しにすることで、水質悪化の原因となる泥中の窒素やリンを減らすことが狙いでしたが、日干し期間が十分に取れず、所期の目標には至らぬ点もあったと思われます。しかし、生物相が変化し池の体質改善が図られ、本来の池の生態系の秩序が徐々に取り戻されることは期待できます。今後も平成27年度、平成29年度と2年ごとにかいぼりを実施し、井の頭池の生態系の回復をとおした池水の浄化に取組んでいく予定です。
東京武蔵野中央ロータリークラブにおかれましても、引き続き井の頭恩賜公園と地域をつなぐ架け橋としてお力添えを賜りますようお願い申し上げまして、結びとさせていただきます。

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