国際ロータリー第2580地区 東京武蔵野中央ロータリークラブ 今週の卓話

「世界遺産の基礎知識~登録基準から~」(2018/4/26)

「世界遺産の基礎知識~登録基準から~」(2018/4/26)
友野 智子さん(紹介 双木裕一郎会員)

「どこそこが世界遺産に登録された」というニュースを聞くと地元は歓喜に沸きます。「世界遺産に登録された」=「観光地として超一流だとの太鼓判が押された」、というようにとらえられているからです。確かに登録直後は観光客が押し寄せます。

日本では、「国宝や重要文化財、国立公園の中で特に優れているとして世界に認められたもの」と一般に理解されているのではないでしょうか。しかし世界遺産の理念は、実は「第2次世界大戦で傷ついた人々の平和への真摯な願い」なのです。
この卓話では、世界遺産のそもそもの始まり、「ヌビアの遺跡救済キャンペーン」と世界で最も成功している条約、「世界遺産条約」について紹介します。

世界遺産に登録されるには10の基準のうち、少なくても一つを満たす必要があります。その10の「登録基準」を、代表的な世界遺産を例にとって、一つ一つわかりやすく紹介します。登録基準から各世界遺産を眺めて、それぞれの物件の魅力を改めて知っていただく視点の提供です。

「文化遺産」ではフランスの「モン・サン・ミシェルとその湾」やトルコの「イスタンブルの歴史地区」、ギリシャの「アテネのアクロポリス」や中国の「万里の長城」等と日本の「姫路城」や「法隆寺地域の仏教建造物群」、「厳島神社」、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」や「古都奈良の文化財」等を取り混ぜての紹介です。各遺産の歴史的・文化的背景にも簡単に触れながら、どのような価値があって、どの登録基準が認められているかを説明します。

「自然遺産」では何があると世界遺産として認められるかを、ネパールの「サガルマータ国立公園」やアメリカの「グランド・キャニオン国立公園」、エクアドルの「ガラパゴス諸島」、日本の「知床」等を例にとって説明します。また文化遺産と自然遺産の両方の価値を持つ「複合遺産」の代表例、中国の「泰山」とオーストラリアの「ウルル・カタ・ジュタ国立公園」を紹介します。さらに「世界平和への真摯な願い」が詰まった遺産を紹介します。「危機遺産」と呼ばれるもの、シリアの「古代都市パルミラ」等と「負の遺産」、ポーランドの「アウシュビッツ・ビルケナウ」等です。

最後に、世界遺産への登録の流れ、今後の世界遺産候補である「暫定リスト」、「無形文化遺産・世界の記憶」と世界遺産の違いにも触れます。この卓話を通じて、観光地のお墨付きを戴いている(?)世界遺産が、どのような歴史的背景や価値、そして意義を持っているかを理解していただければ幸いです。

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