国際ロータリー第2580地区 東京武蔵野中央ロータリークラブ 今週の卓話

「キントン(カントン)海水療法」(2018/4/19)

「キントン(カントン)海水療法」(2018/4/19)
髙野 清香会員

ルネカントン Rene Quinton1866 - 1925

彼は1907年、初めてのクリニックをオープンしてから、血液の濃度まで薄めた海水を病人に輸血し、1910年までにフランス国内で約70ものクリニックを開け、50万人以上の命を救った。

フランスの生理学者ルネ・カントンは、弱った愛犬の血液を海水と入れ替え、実験前より生き生きとなり、海水が血液と同じ組成で、働きも同じであることを証明した。海水によって、細胞生命は完全な状態で生きることをカントンは証明したのである。

「海水は生体内部の機能に働きかける優れた性質を持っている」この公開実験は、世界中のメディアで取り上げられ、大反響を巻き起こした。

次にカントンは「白血球が海水中で生きる」ことを実験で証明しようとした。(40億年前に海から上がって進化した動物の血液の塩分濃度は皆、同じ0.9%)この実験でカントンは「過敏な細胞の一つである白血球を、体内で血液と入れ替えた海水中でも生かしうる。」ということを証明したのである。そこで結論は、「海水こそ、生命を生かす源である」ということである。

カントンの実験は世上では絶賛されたが、学界からは猛烈な反発が巻き起こった。既成学者は、本能的にカントンの登場に反感を抱いたのである。逆風の中、カントンは新しい一歩を踏み出した。それが、「キントン海水療法」である。

「血液を海水に入れ替えられた犬は、活力が増した!」「海水には生命力を活性化させる作用がある」と確信したカントンは、次のように考えた。

①「多くの病気の原因は、人体の内部環境のバランスの乱れにある」

②「海水の注入によって、損なわれたバランスを元の状態に復元する」

③「局所に現れた病気を治療することが可能だ」

この病気への見解は実に画期的だった。カントンの方法は、当時の医学界の寵児だったパスツールとは正反対のものだった。


つまり、病因をピンポイントで攻撃するパスツールの医学に対して、カントンの医学は、生体の全体的な素質の復元を目指すものだからである。近代医学は、「症状」を「病気」と捉える誤った発想である。だから、対症療法として薬物療法が主流になってしまったのである。

「症状」とは「病気」が治ろうとする「治癒反応」である。

だから薬物で「症状」を止めるほど「病気」は慢性化していく。つまり悪循環である。これに対してカントンは、病気の原因を、生体的な素質の悪化にあるとして、「症状」を「病気」が治ろうとする現れと捉えるのである。近代医学は、パスツールを称賛し、カントンを黙殺した。その理由は、「ただの海水で、病気が治っては儲からない」からである。

 

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